カルティエの歴史を振り返りつつ人気の理由を考察してみた。

ブランドジュエリー
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こんにちは。

サイト管理人のJewelryです。

このサイトはジュエリーに興味を持ったばかりの人に、ジュエリーの情報をわかりやすくまとめるをテーマに運営しています。

「詳しい人が感覚でわかっていることを、あえて言語化してみる」ことに挑戦しています。

この記事はブランドジュエリーにスポットを当てるシリーズのひとつで、ブランドの歴史と、なぜ人気なのか?を考察しています。

ちなみに前回の記事はティファニーでした。

今回はカルティエです。

カルティエはもう私が改めて言うまでもなく、スーパー有名ですよね。日本でも聞いたことがある人の方が多いのではないかと思います。

ただ、もしかするとブランド名の認知度は高いけども、ジュエリー自体はそこまで浸透していないのでは?という印象。

価格帯的にも、持っている人も(ティファニーに比べると)ぐっと減るんじゃないか?とも思っています。

カルティエは世界の5大ジュエラーのひとつ。

ちなみに5大ジュエラーというのは、

ハリー・ウィンストン (HARRY WINSTON)

カルティエ (Cartier)

ヴァン クリーフ&アーペル (Van Cleef & Arpels)

ブルガリ (BVLGARI)

ティファニー (Tiffany & Co.)

の5つです。

この5ブランドの中でいくと、アラサー・アラフォー以降のクラシック好き系の人に人気なんじゃないかなあ、という感じ。

今回もトレンドやジュエリーに詳しいおしゃれママのMさんに登場いただきます!

Mちゃん
Mさん

Mです。よろしくお願いします~!

恒例(?)の雑談コーナーからゆるく始めていきたいと思いますので、よろしければお付き合いください~!

(雑談)カルティエのイメージ

カルティエのイメージについて、あれこれ語ってみます。ただの雑談です。最初のインプットにでもどうぞ。

最初からこんなこというのあれなんですけど・・ぶっちゃけ、カルティエのジュエリー、欲しい!って思ったこと、ないです。

Mさん
Mさん

笑!

時計は欲しかった時期もあるんですけど、ジュエリーはいまだにピンと来てません。何回もお店には行ってみたんですけど・・

Mさん
Mさん

好みが違うのかもね。年齢的な話もあるかも。私はクラッシュ ドゥ カルティエは今いちばん気になってるかなあ。

クラッシュ ドゥ カルティエ、今めっちゃ露出が増えてますよね。

私的にカルティエ!っていうイメージなのはLOVEコレクション。私の周りではパワーカップル(※)がつけてる印象です。

Mさん
Mさん

特にLOVEブレスとかは、パワーカップルがつけてそうっていうのは、なんかわかる。

※パワーカップル:ここでは、夫婦が共働きでともに高収入であるカップルを指して使っています。

カルティエって、どんなイメージあります?私は「モード」っていう感じ。

Mさん
Mさん

クラシカル」「上品」「高級」っていう感じかなあ。

周りに聞いたら「定番」「間違いない」っていう子もいたよ。

「間違いない」っていう単語をセレクトするの、興味深いですね。間違いたくないってことですもんね・・

Mさん
Mさん

そういうことなのかも。クラッシュシリーズは新しめのコレクションなんだけど、「定番になるってわかっていたら買いたいけど、まだ様子見してる」って意見があったよ。

面白い!社会的にもオシャレって認められる定番のものなら買いたいけど、流行で終わっちゃうようなものなら嫌だ(割に合わない)ってことですよね。

Mさん
Mさん

たしかに、一時しか身につけにくい流行りもので買うにはハードル高いよねえ・・

やっぱりブランドジュエリーに求めるのは「価値が変わらないこと」なんだろうなあ。

Mさん
Mさん

インスタ見てると、アラサー以降の女性で、経済的なゆとりもあって、ファッションに敏感な人自分へのご褒美に買うイメージがある。

なるほど。私のイメージでは、シンプルで上品系なファッションを好む人が多そうです。カルティエの定番商品として思い浮かぶのって何があります?

Mさん
Mさん

やっぱりトリニティかな。アイコン的存在だよね。ただバブル期に爆発的に人気になりすぎたから、愛着がある層と敬遠する層の両方がいそう。

なるほど。ブームって難しいところですよね。

Mさん
Mさん

でもやっぱり、カルティエのジュエリーを選ぶ人はいいものを大切に持ちたいっていう人が多いと思う。やみくもに集めるんじゃなく、ひとつひとつのジュエリーにちゃんと思い入れがあるみたいなイメージ。

そんなわけで、長々と語ってきましたが、ここからざっくりカルティエの歴史とストーリーについて書いていきたいと思います!

カルティエの歴史とストーリー

カルティエの創業は1847年のパリです。ティファニーの10年後。

1847年、フランス人宝石細工師ルイ・フランソワ・カルティエさんが師匠のアトリエを引き継いだのが始まり。

1700年後半~1800年前半はショーメとかモーブッサンとか、フランス発の歴史長い系のブランドが続々と生まれてきた時代です。

カルティエの顧客の中には、あのナポレオン一族もいました。

それ以外にも、英国をはじめとして、スペイン国王、ポルトガル国王、ロシア皇帝などなど数々の王室の御用達となり多くの王に愛されてきました。

今日のカルティエの基礎を作ったのは、創業者の孫の世代と言われています。ルイとジャック、ピエールさん。

カルティエの名をジュエリーの歴史に刻む第一歩になったのは、プラチナを使ったガーランド様式のジュエリー

レースみたいな感じの繊細なデザインのティアラに、ダイヤモンドがキラキラ!みたいな。

もともとは18世紀後半にマリー・アントワネットが愛好したデザインで、その後のフランス第二帝政期のウージェニー皇后も好んだそう。

このときのプラチナって、ようやく加工できる方法がわかってきたくらいだったんです。

そんなまだ新しいプラチナという素材をジュエリーに使って、繊細なガーランド様式のジュエリーを作ったのがカルティエ。

銀(シルバー)のジュエリーがぼってりと重い印象の見た目になってしまうのに対して、プラチナ細い爪で宝石を留められるので、繊細で軽やかなジュエリーが作れるようになったんです。

この時代のカルティエのプラチナ細工はジュエリー史上もっとも見事な作品のひとつとされていて、今日でも復元できないレベルらしい。

ガーランド様式のジュエリーは2022年にやってた宝石展で見たと思う(←自信ない)んだけど、マジ繊細だった。気の遠くなるような細かさ。

余談だけど、ホワイトゴールドが生まれたのはプラチナより後です。K18WGとかっていう表記されてるやつね。

もともとは欧州にプラチナがなくなって代用品としてホワイトゴールドが生まれたんだけど、今では基本ホワイトゴールドが使われていて、欧州ではプラチナが消えつつあるそう。

一方、日本はまだプラチナは人気で(結婚指輪といえばプラチナみたいな雰囲気あるよね)日本は世界で一番プラチナを消費している国です。

話をカルティエに戻します。

1910年代半ばから1930年代にかけて流行したアール・デコの時代には、豹をモチーフにした「パンテール」を発表しました。1914年。

このときの豹は時計のパーツだったらしいけど、豹モチーフのジュエリーのパンテールコレクションは今でもブランドの定番商品であり続けています。

すこし間違えればダサくなりそうな動物モチーフすら洗練されたデザインに見せるのってすごいよね(←語彙力)

このデザイン的なすごさ、専門の人はやっぱり震えるのかしら?わかる人、ぜひ熱く語ってほしい。

アール・デコの時代って、第一次世界大戦の影響で女性の社会進出が始まった時代でもあり、それまで流行っていたデザインからの移行が始まった時期でもあるんですよね。

それまで流行っていたのは、

曲線的で不思議なデザインのアール・ヌーヴォー(ルネ・ラリックとか有名。箱根に美術館があります)とか、

ザ・王侯貴族みたいなエドワーディアンなどのデザインだったんだけど、そういうの、もう古い!ってなっていって。

その次に生まれたデザインがアール・デコ。特徴は幾何学的なデザインと、原色を使ったエスニックな色彩

当時、自分で初めてお金を稼いで自分のために使えるようになってきた女性にとって、ちょっと男性っぽい直線的でシャープなラインとかはきっと魅力的に見えたんだろうなあ、と妄想したりします。

1920年代くらいって、ファッションの分野でも変革が進んだ時代で、ココ・シャネルとかが女性向けの新しいファッションを続々打ち出したりしたんだよね。

この1900年代の、女性の社会進出が進んだ時代が興味深いなあって思ってます。いつかじっくり研究したい。

カルティエは、同じくアール・デコの時代の原色を使ったエスニックな色彩を活かしたジュエリーも作っています。

ルビー(赤)とかエメラルド(緑)、オニキス(黒)などのカラフルな石をダイヤモンドを組み合わせたプラチナジュエリーなどなど。

エジプトやインド、中国や日本など、いろんな国のエキゾチックな模様を取り入れたジュエリーを生み出したと言われています。

どうも欧州の人はアジアのデザインや模様に触れると創作意欲を刺激されるみたいな世界があるらしい。しらんけど。聞いてみたい。

雑談コーナーで触れたトリニティが生まれたのは1924年。

ということは、もう100年も同じデザインのジュエリーを売ってるってことになるよね。すごい。

カルティエの公式ページを見ても、1924年ってまだカラー写真じゃなかったっぽいんだよね。(たぶん技術自体はあったけど普及してなかった感じかな)そんな時代から続いてるって、歴史を感じるわー。

そんなカルティエが日本に上陸したのは1974年。初めての店舗は原宿にオープンしました。

1993年からはリシュモングループの傘下(※)に入っています。

※リシュモンはファッション・宝飾品・時計類の巨大ラグジュアリーブランド企業でLVMH(ティファニーはここ)に次ぐ第2位の企業。Chloéとかダンヒルとかが属しています。

いろいろ調べてみてカルティエがすごいなって思うのは、時代の流行や顧客の要求に応えながらも、カルティエらしい独創的な感じもちゃんとあって、それでいて高品質なジュエリーを生み出し続けてきたこと。

欧州の王侯貴族から始まり、アメリカの新興お金持ち達も顧客にして、さまざまなジュエリーを生み出してきたなかで、そのどれもがデザイン性が高く品質的にも高かったということ。

そのいつの時代も期待を超えてくる圧倒的な存在感みたいなものが、ブランド価値として高く評価されているのだと思う。

って書くと「へー」って感じなんだけど、書くのは簡単でも実践するのは大変だったろうと思うのよ。

ティファニーの回では書かなかったんだけど、ティファニーの2代目(創業者の息子)は、創業者の稼いだお金を使い果たすくらいの勢いで自分の芸術(ステンドグラス)を追求したりしてて。

そのステンドグラス自体は素晴らしいもので評価も高かったそうなんだけど、お金を使い果たしてるから、ビジネスとしては成功とは言い難いんだろうなと。

難しいよね。芸術的に素晴らしくても買い手がいなかったらビジネスとしては成り立たないという現実。

カルティエが、すばらしいものを作り続け、きちんと世の中からも目の前の顧客からも評価され続けて、ビジネスとして成り立ち続けて、会社が継続するって、難しいことなんだと思うよ。

それを170年とか続けている時点で、シンプルに尊敬の念が生まれます。

カルティエは確固たる地位を築いてきたわけで、今のところそのポジションは不動のものという感じに見えます。

その歴史を知ることでより信頼が増して、さらに愛着が湧くみたいな正の方向のスパイラルは存在するんだろうなあ。

そう考えると、本当に歴史の重みは大きいなあと思う。今から新しい会社作っても、170年とか遠すぎるもんね。ブランド力というのは一朝一夕でできるものじゃないなあ、って改めて感じました。

以上、カルティエの歴史をざっくり書いてきました!

ここからは、日本でのカルティエのことを考察していきます。

日本ではどんな層に人気なのか

改めまして。カルティエ、日本ではどんな層に人気なんですかねー?

Mさん
Mさん

経済的にゆとりがあって、ファッションに敏感な人だと思う。

わかりやすくいうと、バッグはHERMESのバーキンとかCHANELのマトラッセ持ってるような人。

え・・・そういう人、世の中にそんなにいるの!?って感じですけど・・(感想が庶民すぎてスミマセン)

Mさん
Mさん

Instagramで見るとそんな感じ。カルティエを投稿してる人は、ほぼほぼジュエリーが大好きな女性。8、9割はヴァンクリーフのジュエリーも持ってる。

デルヴォーとかディオールのバッグを愛用している人も多い。

(ググる)デルヴォー、初めて知りました・・・

Mさん
Mさん

ファッションのテイストは、デニム穿いてるカジュアルな人もいれば、きれいめワンピースの清楚系の人もいる。でも共通してそれぞれの方向性でオシャレだと思う。

へー(スマホを見ながら)重ねづけはブランドを統一するのがお好きな方が多そうですね。カルティエのみ、ヴァンクリーフのみ、みたいな。

Mさん
Mさん

そうだね。カルティエはシンプルで落ち着いたファッションの人かな。FOXEYとか甘めの系統が好きな人はどちらかというとヴァンクリーフ派が多い。

FOXEY・・・(ググる)

Mさん
Mさん

腕時計はファッションにそこまで興味がない人でもつけてる気がするけど、ジュエリーはおしゃれな人、ファッションへの興味が強い人が愛用してる感ある。

それはわかるかも。ジュエリーや洋服にそこまでお金かけたくないけど、カルティエの時計は持ってるって人います。時計はまた別の位置づけなのでしょうか・・

Mさん
Mさん

時計だと、社会人になっての初ボーナスで記念に買うことも多いんじゃないかなあ。

なるほどー。皆さんジュエリーはいつ頃に買うんでしょうね?

Mさん
Mさん

ファーストカルティエ(初めて買うカルティエ)の定番はダムールって感じがする。特に高価格帯のラインは20代で買う人は多くなさそう。しっくりくるのは30代以降じゃないかなあ。

ダムールって一粒なんだ!シンプルですね。ティファニーのバイザヤードみたいな。

 

Mさん
Mさん

そうそう。バイザヤードと悩んでカルティエのダムールを買った子がいるんだけど、「ぱっと見てカルティエだってわかるのがいい」って言ってた。

その発言めっちゃ興味深い。カルティエだってわかってほしいってことですよね。

Mさん
Mさん

まあ「カルティエだから!どや!」みたいなミーハーな人も一定数いるよね。身につけることで自信が持てるみたいな。もちろん本当にカルティエのことを知り尽くして心から愛用してるって人もいるとは思うんだけど。

実は、カルティエで検索してたら「格上」とか「恥ずかしくない」みたいなキーワードがたくさん出てきたんですよね。それで私、なんのために買うん?誰のために生きてるん?って、なんかモヤモヤして。

Mさん
Mさん

今の日本は社会的地位のためにブランドを身につける人たくさんいると思う。ママ同士でも持っているものでマウント取りあったりね。

私そういう見栄とかのためにジュエリーを持つことに真っ向から反対していきたい

Mさん
Mさん

お、おう・・・急にどうした!?共感するけど。

ここから先は吹き出しで書くには長すぎるので文章スタイルにしますが、

「自己肯定感」とか「自分への自信」というのが私の人生をささげたいと思っているテーマのひとつであり、自分の子育てで大切にしていることでして。

だから自分に自信がないからブランドを身につけるという使い方に、個人的に敏感なんです。

繰り返しになりますが、私はこのサイトでは社会的地位や見栄のためにブランドジュエリーを持つことに真っ向から反対していきたいです。

その価値観に共感してくれる人だけが読んでくれればいいって思って書いていまして。

世の中の全員の心に響いてくれなんてことは、これっぽっちも思ってないです(おそらく、読んでくださってる人には伝わっているのではないかと思うけど)

「海外セレブが身につけているから人気!」とかっていうわかりやすいフレーズを記事の中に入れないのも、「セレブが身につけてるから何?」って心から思っているからです。(海外セレブの皆さま、すいません。素敵ですよ)

もちろん、ブランドジュエリーが自分にとってのお守りになったり、気持ちを奮い立たせてくれる相棒的な存在として選ばれることは理解するし、すごく大切なことだと思うんです。

でも自分に自信を持つためにとか、人にマウンティングするためにブランドジュエリーを持つのは、違うと思うんですよ。それは本質的じゃない。

でも私の価値観に共感してくれる人だけが読んでくれればいいっていう思いと同じくらい、

いまこの瞬間にブランドに頼らないとひとりで立てないような人にとっても、なにか価値を提供できたらいいなって思ってるんです。

なにかこう、気づきだったり変わろうとするきっかけを提供できたらいいなっていう思いが強くあります。今すぐには難しくても、いつか。なにかの形で。

夢が壮大すぎるし、そもそも求められてもいないかもだけど。

そう思うのには理由がありまして。

これは私の偏見かもしれないんだけど、アラフォー世代より上って、けっこう親の世代が世間体とかを気にする世代だったんじゃないかなって思ってるんですね。私の家も比較的そうだったんだけど。

世間体のためとか親の見栄のために、あれしろこれしろって言われて育ってきた人、今の時代よりも多かったんじゃないかなあ。

検索ワードで「恥ずかしくないジュエリー」を調べる心理とか、そういう生い立ちが表れてると思うんです。

「恥ずかしいからやめなさい」とか「周りになんて言われるか」とか、物心ついたころからそういう言葉を浴びせられ続けてきたんだと思うんですよ。

なんか日本がムラ社会で、生き抜くためには仲間外れにされないことを重視する歴史があったこととかがかなり密接に関係しているんじゃないかなあ、って思う。

でもさ、そういう声かけのせいで親の期待に応えようと意識しすぎたり、人の目を過度に気にするようになったりして、自分に自信を失ったり、生きづらさを感じていたりする人がいたとしたら、

それってもう個人の問題ではなく、もはや家庭の話(育てられ方)であり、もっと言えば日本社会の話でもある気がするんですよ。

私個人はもともとブランドジュエリーには興味なかったから、自分に自信を持つためにブランドジュエリーを身に着ける人の気持ちはわからないけど、

自分に自信がないから人の評価が気になる的な感覚はすごいわかるんですよね。

私はド田舎育ちでして、世間体を気にしまくる家に育った結果、けっこう自己肯定感が低く育ったと思ってます。

自己肯定感が低いと気づいたのが20代後半だったんですが、生きづらさを解消するのにだいぶ時間がかかりました。っていうか今も基本的に自己肯定感は低いです。

でも「世間体とか、周りからの期待とか、社会的地位とか関係ない」「自分は自分らしく生きるんだ」って決めてから10年経ってようやく、最近は前より少し生きやすくなったなあ、と思えるようになってきました。

勢いで会社員を辞めてフリーランスになるくらいの冒険はできるようになってきたし。

そんな自分が、ジュエリーについて学んで考えた結果、生きやすくなってきたからこそ、

自分を守るための鎧みたいな使い方じゃないところで、ブランドやジュエリーが存在する意味を考えて提案していきたいです。

一見するとジュエリーのことを書いてるんだけど、実は生き方についても書いているつもり。

自分がどう生きたいか。どうありたいかが大事なのであって、他の人の目とかマジ関係ないから。

・・・すっごい話がそれまくって、もはやカルティエの話じゃなくなってるけど、老舗トップジュエラーのカルティエの回だからこそ、ここで書いてみました。

ということで、熱く書きすぎて、正直だいぶ息切れしてきました・・・

ここからは人気の理由と定番コレクションをざっと見て終わりにしましょう!(言い方!)

カルティエはなぜ人気なのか

これはですね、

老舗ブランドとしての風格

に加えて、

洗練されたデザインと高級感

時代の変化を捉えた「カルティエらしいジュエリー」で飽きさせないこと

なのではないかなあ、と思います。

ただ歴史があるというよりは、ずっとトップジュエラーであり続けた歴史から生まれる風格みたいなものがある気がする。

それでいて変化し続ける感じがちゃんとある。いま絶賛売り出し中のクラッシュ ドゥ カルティエも、新しい定番として定着させるぞっている確固たる決意を感じる。

もちろん、ブランド力がかなりあるから支持者も多い反面、やはりカルティエとわかるからこそ買わないっていう人も一定数いるんだろうなあ、とは思うんだけど。

それでもやっぱりその歴史やブランドとしての重みを感じて着用している人が多いのではないかと。

有名なブランドであればあるほど、熱烈な支持層と敬遠層(見てすぐにわかるものはつけたくないと思う層)がはっきりしてくるような気がするけど、それは仕方ないかもしれないよね。

Twitterのフォロワーも多くなればなるほどクソリプが来るって言うしね(比較対象がおかしい?)

カルティエで人気のコレクション

トリニティ

カルティエのアイコン的存在です。

若者から年配の方まで幅広い人気。トリニティリングはカルティエの中では買いやすい価格なので若者にも定番のような印象。名前や誕生日など記念の刻印をして楽しめるのも良いところ。

ホワイトゴールドは「友情」、イエローゴールドは「忠誠」、ピンクゴールドは「愛」を意味してます。

3つの色の組み合わせを一度に楽しめてしまうのが贅沢であり魅力でもあるかなあと。

お守りのような意味合いとしてもつけやすいし、友達、恋人、大事な人とお揃いでつけたりするのもよいかも。

バブル期にものすごいブームになった時期があったので、今の50代くらいの世代にはそのときの記憶が残っているかも。

結婚指輪としても人気で、リングはシンプルだけど存在感があって日常的にも使いやすそうです。

LOVE

ラブ(LOVE)コレクションは、1970年代のニューヨークで誕生。

デザインの特徴は等間隔に配されたビスモチーフ

その昔ヨーロッパの戦士が、自分の妻が浮気できないよう貞操帯をつけさせていたという伝説からインスピレーションを受け、貞操帯の鍵をモチーフにデザインされたそうです。

その影響でラブコレクションは「束縛」や「愛の絆」がジュエリーのテーマになり、世界中の恋人たちに支持されるコレクションとなりました。

貞操帯でググると画像にびっくりするよ・・(おすすめしない)

私の世代だと、ラブリングは1990年代に一大ブームを起こし、知らないものはいない知名度の高いジュエリー。(歌手の安室ちゃんが婚約指輪でつけていた)

最近は再び流行の兆しを見せていて、そのブームを支えているのは、2000年以降に生まれた若い世代。

SNSのインフルエンサーや韓国のアイドルが着用しているのを見て「自分もラブリングを着けたい」と思う若い世代が増えている様子。

Mさん
Mさん

Instagramなどでも若い子がラブブレスを欲しいっていう投稿をちらほら見かける。

女優の桐谷美玲ちゃんが着けているのを見ると可愛いなって思う。

今は20~30代の間で人気な感じがするけど、同じデザインでも時代背景やその時のファッションの流行によって気づかないうちに良いかどうかが左右されているのかもしれないなあと。

世代によって受け取り方の違うシリーズかもしれないですね!

クラッシュ ドゥ カルティエ

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スタッズ、ビーズ、クル カレといった、カルティエの伝統的なデザインコードを継承しつつ現代的なデザインに仕上げたジュエリー

ハードに見えるけど身につけてみると女性らしさを際立たせるデザインでもあります。

Mさん
Mさん

先行き不透明な時代に、こういう力強いデザインは勇気をもらえるような気がする。

ちょうど雑誌「story」の表紙モデルが9月号(8月1日発売)からエビちゃんに変わるんですが、表紙でエビちゃんがクラッシュシリーズをつけているのが印象的です。

インスタを見てると、カルティエらしい芯の通った強さとしなやかさを体現した独創的なデザインとスピリットに共感するという声あり。

「40代の自分が目指したい女性像にピッタリで購入した」というふうに書いている人もちらほら。

強い女性をイメージできるデザインに惹かれるのは、働く女性が多い現代ならではかもしれないですね。

働く女性にとってカルティエのジュエリーをつけることは自分の意志を表したり、仕事のモチベーションにもつながる元気をもらえたりするのかも。

サントス ドゥ カルティエ

サントス ドゥ カルティエ

ちょっと画像が見つからず↑カルティエ公式サイトのリンクで失礼します。

サントス ドゥ カルティエは洋服を選ばず、比較的どんなファッションにも合わせやすいコレクション。

ピアスだけだと華やかさが足りない、でも派手すぎるのは嫌というときにゴールドのチェーンタイプのネックレスはちょうどいい感じだと思うんです。顔周りが明るく華やかになるし。

Mさん
Mさん

アラフォーになると、チェーンネックレスはあえて見せないのがオシャレに見えると思うんですよね。

ネックレスの上からスカーフをしたり、ネックの内側に入れたままにしてちらりと見えるようなつけ方が楽しめるのもこのネックレスならでは。チラ見せが好きな人にはたまらないアイテムだと思う。

ファッションと一緒にコーディネートを楽しめるアイテムですね。

チラ見えがおしゃれは同感!ちょうどネックレスの重ねづけのしかたの記事でも書きました!

適度な長さと、ゴールドの光り具合、量感もボリューミーすぎず品よく収まっているので、重くもなく、ずっと外さずにつけていられる上品なネックレスという感じ。

ゴールドのチェーンネックレスは太さ、形、地金の色み、質感などによっては時代遅れに見えたりするので実は難しいアイテム。そのあたりはさすがカルティエ、よく計算された洗練デザインだと思います。

あえて見せようとしなくても存在感を放つって素敵だなあと。人でもモノでもそういうさりげないところの余裕が洗練につながる感じがあるなあ、と思う今日この頃です。

(すっごい素敵だけど、スーパー高いけどね。これポーンて買える人、この世にどれくらいいるん・・・????)

パンテール ドゥ カルティエ

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こちらもカルティエのアイコンといえるジュエリーですね。

価格はいちばん安くて50万円代、ダイヤが入っていると100万円以上。

デザインも華やかで、しっくりくるのはアラフィフ以降かなあという感じ。ドレスなど華やかな場で映えるのでパーティーとかでつけている人も多い印象。

手元や指先もだんだんと年齢が出てくるのもあり、手元を華やかにしたいっていう気持ちになるんじゃないかなあと思う次第です。

Mさん
Mさん

個性的で遊び心もありつつラグジュアリーなアイテム。今までシンプルで定番なデザインを一通り楽しんできた大人のアラフィフ女性に特に好まれるのかなと思います!

こうして色々なシリーズをみていくと、

・若い恋人たちに

・結婚指輪を買う人たちに

・仕事を頑張るキャリア女性に

・アラフォー女性に

・アラフィフ女性に、、

と、ターゲットとなる層がなんとなーく、あるような気もしてきます。

以上です。

カルティエの歴史を振り返りつつ、人気の理由について考えてみましたが、いかがでしたか?

リサーチのために何度もお店に伺ったんですが、やっぱり荘厳な雰囲気があって身が引き締まる感じがあったよ。穴のあいたバッグでは行けない感じ(←穴のあいたバッグで行った人)

ブランドとしての歴史の重みを感じるとともに、他とは一線を画すクラシカルな風格のようなものに心底リスペクトの感情を持っています。

文字数の関係で今回は割愛したけど、カルティエの有名デザイナーの話とか、他にもエピソードがあるので、また機会があれば書きますね。

最後に参照した本とサイトをまとめます!

参照した本とサイトのまとめ

『ブランド・ジュエリー30の物語』

『ブランド・ジュエリー30の物語』 著:山口 遼  東京美術

『すぐわかるヨーロッパの宝飾芸術』

すぐわかるヨーロッパの宝飾芸術 著:山口 遼  東京美術

こちら廃盤っぽいけど、時代ごとの特徴がまとまっててわかりやすいです。アール・デコとか時代ごとの説明もあるよ。

『ジュエリーの世界史』

『ジュエリーの世界史』 著:山口 遼 新潮文庫

『ジュエリー・バイブル』

『ジュエリー・バイブル―基礎知識からビジネスまで』水野 孝彦 (著), 石崎 文夫 (著), 影山 公章 (著) 美術出版社

※これももう廃盤だと思うんだけど、中古のを買って読んでます。宝石ごとの取り扱いの注意点とか、ジュエリーができるまでの工程が端的に載っててわかりやすいです。

参考にしたサイト一覧(順不同)

【カルティエ】Cartierジュエリーの歴史と代表的なリング
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カルティエ|ジュエリーブランドの歴史と6つの偉業【宝石商の王】
宝石商の王とも呼ばれるジュエリーブランドであるカルティエの歴史をご存じでしょうか?カルティエが成し遂げた偉業や定番コレクションまでご紹介!
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ラブリングやラブブレス人気再燃中!「カルティエ」ジュエリーSNAP
その時、【カルティエ】が輝いた! 〜歴史が語るトップジュエラーの過去・現在・未来〜 vol.2
一生ものの価値あるジュエリー。その創り手であるジュエラーのドラマティックな物語に迫ります!

というわけで、ここまで13,000字です!

ティファニーが長すぎるという声もあり(すいません、長くなりがちで。。)これでもだいぶ削ったんだけど、相変わらず長すぎました!

ここまでお読みくださった方、ありがとうございました!

ぜひ感想をいただけるとうれしいです~!

あ!あと最後にダムールの絵も描いたんだけど本文中にうまく載せられなかったからここに貼っとく(突然か)

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ここまでお読みくださりありがとうございました!

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