K18とK10の違いは?アラフォー女性はどちらを選ぶのがよいのかを考えてみた。

ジュエリーの基礎知識
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こんにちは。

ジュエリーコーディネートガイドです。

この記事では、K18とK10の違いについて説明しつつ、アラフォー女性が選ぶならどちらがよいかを考えてみます!

K18とK10の違い

金の含有量

K18(18金、じゅうはちきん)とK10(10金、じゅっきん)の最大の違いは金の含まれる割合です。

K18は金属部分のうち、75%が金です。

K10の場合は、約42%が金です。

K24が純金。18は24の75%なので、K18は75%ってことになるんだけど、細かい話は置いておきます。

金以外の残りの金属は、一般的には銀や銅、亜鉛、パラジウムが混ぜられています。

ニッケルが混ざっていることもあります。ニッケルはアレルギーを起こしやすい素材と言われていますが、きちんとしたお店のジュエリーであればニッケルは使っていないところが多いはず。丁寧なサイトには「ニッケルは使っていません」と記載されています。

日本でよく見るのはK18とK10ですが、そのほかにK24(純度100%)やK14(約58%)もあります。

K14はアメリカのジュエリーでよく見ます。ハワイアンジュエリーも。

K24は柔らかすぎるのでジュエリーには向きません。強度を出すために他の金属と混ぜて、固くしているんです。

K10の方が強度が高い

強度的には、K10のほうが高いです。

K10が金が少なくて他の金属の割合が多いので、硬度が高くなります。なので、傷がつきにくいのはK10と言われています。

実際にK18とK10の両方でリングを作ってみると、K10の方が曲げるのに力が要りました。

でもいったんジュエリーとして完成したあとに日常的に身につけるぶんには、K18もK10もそこまで差を感じないかもしれません。

K18でもK10でもリングをした状態で重いものを持つのはNGです。

K18のほうがアレルギーが起きにくい

一般的には、K18の方が純度が高いぶん、アレルギーを起こしにくいと言われています。

でもK18でも他の金属を使っていることに変わりはないので、金属アレルギーがある方はK18でもダメな場合があります。

K18のほうが変色しにくい

K10よりもK18のほうが金の純度が高いぶん、変色しにくいです。

他の金属が混ざっている方が変色しやすいです。

特に銅を多く含むピンクゴールドは酸化しやすいので、K10のピンクゴールドは変色しやすいです。

20代前半で買ったK10ピンクゴールドのネックレスは酸化が進んでしまって。お店のクリーニングに出したんだけど、完全には元には戻らなかったです。泣

思い入れがあるので捨てられないんだけど、長く使うならK18なんだろうなあと感じました。

続いて、ざっくり価格の差を見ていきましょう。

K18とK10の価格差、ざっくりまとめ

金の含有量が多いぶん、K18の方が一般的には高いです。

で、実際のところ、どのくらい高いのよ?って気になるところなんですけど、

実はまったく同じモデルでK18とK10を両方出しているお店ってあまりなくて

K10はわりと若い人向けのデザイン、K18は大人の女性がずっと使えそうな飽きのこないデザインという感じで。

ターゲットですみ分けされているなあという感覚があります。

ということで、どのくらい価格差があるかを正確に出すのは難しいのですが、感覚をつかむために、2つの例を出してみますね!

カラーストーンが強みのBizoux(ビズー)さんは、アイテムによってはK18でもK10でもオーダーができるんですけど、

サイト上での価格差を比較してみると、K18のほうが30%ちょっと高いです。

シンプルめなダイヤモンドのリングを例にとってみると、

K10で¥67,100(税込)、K18で¥88,000(税込)でした。(※2023年8月時点の価格です)

ただ、そもそもK10ダイヤモンドのリングで、¥67,100(税込)はちょっと高い感じがしていて。

本当はもう少し価格差があるんじゃないの?と思ったりしています。具体的な製法がわからんので感覚なのですが。

もうひとつの例を出しますね!

私が指輪を手作りしたジュエリー工房さんだと、K10が3万円ちょい、K18が5〜6万円でした。ざっくり2倍くらいの差です。

ただね、ほんとに2倍の価格差があるかというと、それはそれで微妙な感じもあって。

原材料を買い付けるお店の品揃えや、消費する量でのボリュームディスカウントもあるだろうし。

大きめなブランドで大量生産しているジュエリーと、工房で作るジュエリーは製法も違うし、価格はひとことでは言いにくいんですが・・

他のブランドも見た感じ、平均的には1.5~2倍くらいで、ボリュームゾーンは1.7倍くらいではないかなあ。

もう、ほんとに、製造工程によっても価格は違うので、あくまで参考程度で!

はい、説明は終了。ここからは考察コーナーに入っていきます!

アラフォー女性が選ぶならどっちがいいんだろう?

子どもや孫にも残すならK18一択

今アラフォーの女性が、ジュエリーを選ぶならどちらがいいのか?を考えてみると。

自分がトレンドを楽しむだけならK10でもいいと思うんですが、

子どもに譲ったりして長く楽しむなら、K18の方がよいと思います。変色のしやすさなどを考慮して。

あとやっぱりK18の方が上品なデザインが多いなあとも思います。

長く身につけることを前提にした飽きのきにくそうなジュエリーが多い感覚があるので、今から選ぶならK18がいいんじゃないかなあと。

K10しかないデザインがあるなら、K10を選ぶのもアリ

でも、さんざんいろんなサイトを見て思ったんだけど、

K10も可愛いジュエリーあるんですよ・・・!!

特にageteとかはK10でもクラシカルなデザインが多いし、アラフォー女性もときめくジュエリーがたくさんあるんですよね・・・!

型で作るようなデザインはどうしても手作りしにくいしね・・・作ろうとしても高いんだよね。

オンリーワンを作るようなリフォームって、やっぱり高いんですよ。

大きなメーカー(ブランド)が一気に作るデザインで、生産ボリュームがあるからこそ設定できるだろう価格帯って、やっぱりあるんですよ。

メーカーさん、ありがとう・・・!って思う(急に)(誰)

私がメーカー出身だからというのもあるかもしれないけど、ジュエリーのことを知れば知るほど、180度まわって、メーカーに感謝したい気持ちが生まれるので不思議です。

世界でひとつのオンリーワンをK18で20万かけて作るのもいいけど、国内メーカーの気に入ったブランドのものが3万で買えるなら、それはそれでいいじゃん。

差額の17万で家族旅行にでかけられるじゃん。ハッピーじゃん。

多くの場合、それぞれの家庭には家計ってものがあって。無限に予算をかけられるわけじゃないわけで。

何事もバランスなんですよね。とは思う。(話がそれてきたかもしれません・・)

おまけ(なんだけど、いちばん大事かもな話)

K18とK10の差を考えるきっかけって?

世の中の人って、K18とK10の素材の差ってどうに知るんでしょうね?

私がK18とK10の違いを初めて知ったのは33歳で、きっかけは仕事でジュエリーに携わるようになったことでした。

早くに母を亡くしていたことも関係あるのかないのか、家庭で教わることもなかったです。

上流階級だと物心ついた頃から教え込まれていたりするのかしら?しらんけど。

仕事でジュエリーを扱い始めてすぐにK18とK10の存在を知って、それまでまったく知らなかったのもあり、なんか恥ずかしくなってしまったんですよね。

K18が本物で、K10は安物」みたいな感覚を抱いてしまって。K10に対して安かろう悪かろうみたいなイメージを持ってしまった時期がありました。

社会人になって初めての給料で自分に買ったのがK10の小鳥のネックレスだったり、夫から初めてもらった指輪もK10だったりしたんだけど、

アラフォーになったらもう身につけるのは恥ずかしいことなのか・・?って、急にためらうようになってしまったんです。

実際に、K10がK18と比べて安価なのは事実で、若者向けやお安くジュエリーを買いたい人にK10が選ばれているのもある程度は事実なんだろうけど。

この5年ほど、ジュエリーのことを考え続けていたら、今はだいぶスタンスが変わりました。

いろんなお店に行って、いろんなジュエリーを見て、実際にジュエリーを作ってみたりして今思っているのは、好きなら、もうなんでもいいじゃんということです。

K18のイエローゴールドが黄色味が強いのに対して、K10は少し柔らかい黄色なんですよね。銅の含有量が多いからなんだけど。

見比べてみると、K10も素敵な色なんですよ。

K18の方が資産価値が高いとかは、あるっちゃあるんだろうけど。でもジュエリーの値段って金属分だけの値段で決まってるわけじゃないし。

金をたくさん使っているからいいとか、K18だから本物だとか、なんかそういう他人の尺度的なことで判断するの、もういいわ。と思ったんです。

自分の心がときめくかどうか、ずっと大切にしたいかどうかが大切なのであって。

K10だから安いとか、そういう短絡的な視点ではなく、そのものを手に入れたときのストーリーや思い出も含めて大切にしていきたいなって。

そう思えるようになってからは、社会人なりたてのときに買った小鳥のネックレスも、夫からもらったK10のリングも、より一層、愛おしく見えてきて。

特に夫からのリングは、結婚指輪に重ねて毎日ヘビーユースしています。

参考ページ

Bizoux(ビズー) さんのサイトにK18とK10の違いについてまとめているページがあって、色の違いが分かりやすく載ってます。

K18とK10の色味の違いが気になる方はご覧ください~!

ここまでお読みくださりありがとうございました!

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