ジョージ ジェンセンの歴史を調べつつ、魅力について考察してみた。

ブランドジュエリー
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こんにちは。ジュエリーコーディネートガイドです。

このサイトはジュエリーに興味を持ったばかりの人に、ジュエリーの情報をわかりやすくまとめるをテーマに運営しています。

今回はブランドジュエリー編の3回目、ジョージ ジェンセンについて書いてみます。

ちなみに1記事目はティファニー、2記事目はカルティエでした。

「ジョージ ジェンセンって何?」

「3記事目でジョージ ジェンセンに普通いかなくない?」

と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

ブルガリ、ブシュロン、ヴァンクリ、ポメラート、ハリー・ウィンストン・・などなど、3回目に取り上げるもの、他にもっとあるやろ?みたいなね。

私もめっちゃそう思います。

認知度的に3番目ではないのはよーくわかっているんですけど。

このあたりで「知る人ぞ知る」的なブランドを持ってきてもいいんじゃなかろうかと思って。

詳細は後述したいと思いますが、ジョージ ジェンセンの功績をひとことで言うなら、

銀に付加価値を与えたこと

だと思っています。

やっぱりジュエリーの世界は貴金属そのものの価値がものをいう部分があって、シルバーよりゴールドの方がいいよねっていう感じはあるんです。

でもそんな中で、あえて安い宝石を使ったシルバーのジュエリーを作り、中流階級の人々に届けたりする姿勢に勝手に好印象を抱いています。かっこいいぜジェンセン。

大事なのは素材だけではないんだぜ!と言われているような気がします。

また個人的には、創業者のジョージ・ジェンセンの人生がキラキラしていない点にも惹かれています。

では、まずは歴史から見ていきましょう。

ジョージ ジェンセンの歴史

創業は1904年。本社はデンマークのコペンハーゲンにあります。

ジュエリーや時計、テーブルウェアやダイニング・キッチン用品を製造するブランド。デンマーク王室とスウェーデン王室御用達です。

ブランド・ジュエリー 30の物語 -天才作家たちの軌跡と名品- 』によると、

デンマークの工芸史は、ジョージ・ジェンセンの歴史そのものと言われるほど、デンマークの工芸を象徴するブランドである

と説明されています。

創業者のジョージ・ジェンセンは、1866年にコペンハーゲン北方の田舎で鋳物工の息子として生まれました。

10代のときから金属細工の職人としての道に入り、いわゆる学校教育はあまり受けていなかったジェンセンは、生涯文字を正しく書けなかったと言われています。

昼間は細工師として生きるためのお金を稼ぎながら、夜は技術学校に通う生活を送ります。もともと小さい頃からの夢だった彫刻家になる道を目指して、王立芸術アカデミーの彫刻家に入学。

ジェンセンの作品は宮殿での展示会に展示されるなど良いスタートかと思われたものの、実際には彫刻家として生計を立てるのに苦労しました。

金銭的に家族を頼ることができなかったことや、早くに結婚していて子どもも2人いたことから、お金を稼ぐというのはかなり優先度の高いことだったそうです。

子ども2人いて学生になるものすごいけど。それくらい夢だったんだろうな。

生活のために有名な陶器商のビング&クロンダール社に入ってみるも、会社仕事には合わず、数年で退職。さらには妻にも先立たれ、この頃のジェンセンは30代半ばにして老けて見える外観だったと言われています。

「追いかけたい夢」と「生活のためには稼がなければ」の間で揺れ続けたジェンセン。

30代の半ば頃にはマインドを切り替え、金属細工を生活のための仕事ではなく、自分の芸術性を発揮する仕事だと捉えられるようになっていったそうです。

この時期のジェンセンは、奥さんにも先立たれているし本当にどん底だったのではないかと想像するけど、ここで前向きに捉え直すことができるって本当にすごいと思う。

「銀と安い宝石を使ったジュエリー」のお店を開く

1904年、40歳を前にしたジェンセンは、初めて自分の工房兼店舗をコペンハーゲン市内に開きます。

使う地金は銀のみで、使う宝石類は琥珀、マラカイト、ムーンストーン、オパールといった安価なものばかり。多額の資金を必要とするダイヤモンド等は使っていませんでした。

デザインも当時ジェンセンが田園生活で馴染んでいた虫や昆虫などを採用するなど、デンマークならではの北欧的なモチーフを採用していたそう。

同時期に英国で流行していたアーツ・アンド・クラフツ運動や、パリを中心に流行していたアール・ヌーヴォーの影響を受けたものと考えられています。

ジェンセンの作るジュエリーは、銀素材や安い宝石を使っていたのもあり安く、中流階級にも手が届きやすいものでした。デザイン性の高さからも評判になり、数年後にはベルリンやロンドンなど海外進出も果たしていきます。

ただジェンセン自身は商売人というよりは職人肌の人なので、利益が少なく、資金はいつも困っていたそう。銀を暖房用のストーブで溶かしながら作っていたんだとか。

そんな工房の実態とは関係なしに、ブランドとしての評価や名声は高まっていったというのが興味深いです。

ジョージ ジェンセンのジュエリーの特徴は、銀の表面をハンマーで叩くことで生まれる槌目(つちめ)模様を活かしたこと。

通常は叩いてできた槌目模様は、最終的には表面は綺麗に磨き上げられてツルツルになるものが一般的だったところ、あえてハンマーの跡を残したデザインを採用。

また黒い部分を残したいぶし銀と呼ばれる表面加工も特徴的でした。

日本で渋い人のことを「いぶし銀」っていうじゃん。もともとはこの金属の表面加工から来ているんです。

現在も売られているこのブローチ↓がまさにそんな感じです。いぶし銀に、槌目模様に、ムーンストーン。

ムーンライト ブロッサム(MOONLIGHT BLOSSOM) ブローチ I Georg Jensen

流行り廃りのない「銀器」を作り始めるセンス

ジェンセンは、ジュエリーを作り始めた翌年の1905年には銀器の世界にも足を踏み入れます。

流行の移り変わりの激しいジュエリーに比べると、銀器の世界は流行がなく、一度優れたデザインとして認められれば長く評価されます。

結果的にジョージ ジェンセンは銀器で世界的に有名になりました。

今でもジュエリーブランドというよりは銀器のブランドという印象の方が強いのではないでしょうか。

銀器にも手を出したあたりの嗅覚が鋭いという評価もありつつ、もしかすると諦めた彫刻家の夢を、銀のティーポットや水差しなどを作ることで叶えようとしたのかもしれません。

第一次世界大戦が終わると、世間はアール・ヌーヴォーからアール・デコに移行していきます。

その過程で、ジョージ ジェンセンのデザインも変化を余儀なくされます。表面を磨き上げたデザインや、鋭い曲線や直線を使ったデザインに代わっていきました。

いま販売されているピッチャーも直線的なデザインばかりです。

ピッチャー|ジョージ ジェンセン公式オンラインストア (georgjensen.com)

スカンジナビア・デザイン(北欧デザイン)

スカンジナビア・デザイン(北欧デザインと同じ意味)は、スカンジナビア諸国におけるデザインを総称したものです。デンマーク、スウェーデン、ノルウェーの3国は必ず入っていて、フィンランドは入ったり入っていなかったりするようです。

スカンジナビア・デザインの特徴はシンプルかつ機能的であること。北欧の長く厳しい冬の時期に、室内で過ごす時間が長いため、飽きの来ないデザインとずっと使い続けられる機能性が求められてきたと言われています。

代表的なものはIKEAとかロイヤル・コペンハーゲンなどですが、ジョージ ジェンセンのアイテムももちろんスカンジナビア・デザインに含まれます。

ジョージ ジェンセンが生まれたデンマークは今でもデザイン大国としての存在感を放っています。日本での北欧デザイン人気も根強いですよね。

共同作業ができたデザイナー

ジェンセンはデザイナー兼職人でありながら、他のデザイナーや職人の才能を見い出す力に長けていました。他にも会社に関わる人と協力関係を作ることができた人でした。

一般的にデザイナーは他のデザイナーと協力したり共同で仕事を進めるのが苦手なケースが多いと言われるなかで、ジェンセンはデザイナーと一緒に働き、一流デザイナーを育て上げていきます。

彼が築き上げたデザイナーを育て上げる仕組みがが今日のジョージ ジェンセン社の技術・デザインの水準を保つのに大きな役割を果たしていると言われています。

続いては、日本でのジョージ ジェンセンの印象について見ていきたいと思います!

ジョージ ジェンセンの日本での立ち位置は?

ここからは、おなじみのおしゃれさん、Mさんに登場していただきましょう!

Mさん
Mさん

こんにちは!ジョージ ジェンセン、いろいろ見てきました!

さっそくですけど、ジョージジェンセンって、日本でのイメージはどんな感じなんでしょうか?

Mさん

高級シルバーのブランド」として認知されている印象です。

なるほど

ジョージ ジェンセンは百貨店や都市部に店舗を構えるジュエリーブランドで、雑誌などで見たことがある人も多いと思われます。購入したことはなくても見たことはある人が多いブランドなのではないかと。

ただ、店舗は他のジュエリーブランドのように大きなお店ではなく、百貨店の多くのジュエリーブランドが並ぶジュエリーエリアの一部という位置にある。

Mさん

新宿伊勢丹でさえ、とても小さな売り場だったのよね。

私も横浜の髙島屋に行ったけど、ショーケース4台分くらいの小さな売り場でした。

銀座の路面店は大きいんだけどなあ。

ジュエリー売場ではなく、シルバー食器の売場でなんとなく目にする人の方が多いかもしれないですね。

Mさん

シルバーアイテムも人気で、ナンバリングされているアイテムはコレクターがいるほどみたい。

そうなんだ!コレクターがいるのは強いですね。

洗練された華やかな雰囲気を感じさせるデザインが人気。

老舗のジュエリーブランドでありながら、新しいデザインを取り入れることに寛容で、時代に合わせたデザインを展開することで常に新しいファンを獲得しているイメージです。

日本では1983年から販売がはじまり、1号店はインペリアルプラザ。

現在は百貨店での取り扱い、直営店の出店により各地に店舗を展開しています。知名度は高いが「シルバーのブランド」として有名なのかなあ、という感じです。

ジョージジェンセンが評価されているポイントって、どんなところなんでしょう?

Mさん

100年以上の歴史と、時代に合わせたデザイン展開で、見た目だけではなくブランドの格も大事にしたいという方に評価されてるんじゃないかなあ。

ジョージ ジェンセンのジュエリーはデザイン性が高いと思います。

見た目は時代のトレンドを取り入れながらも華美になりすぎないバランスの、洗練されたモダンなデザインという感じ。

Mさん

王室御用達ということもあって上品な印象。芸術性に優れた職人の技術を感じます。

知名度ってどうなんですかね?

Mさん

ジュエリー好きの方で雑誌などを普段から読んでいる方や、百貨店で買い物をされている方は見かけたことがあるブランドなんじゃないかな。

私は百貨店で買い物しない系の家庭なので、ジュエリーのことを学び始めるまで全然知らなかったです。

Mさん

ジュエリー以外にもテーブルウェアや雑貨もあるし、贈り物としても選ばれるんじゃないかな。

他のジュエリーブランドとの違いってどんなところだと思います?

Mさん

「シルバーブランド」として人気があり、珍しくヴィンテージ評価を受けているモデルがあること。

シルバー、ゴールドともに人気が高いけど、定価が高すぎるというほどではなく、コレクション性があるものを多く展開しているためイヤーコレクションなどは完売することが多いブランド。

ジュエリーブランドではありながら、シンプルな時計やシルバーの高級テーブルウェア、置物やクリスマスの飾りのような雑貨も取り扱っています。

一般的なジュエリーブランドのような狭い客層を狙うのではなく、プレゼントや引き出物などで選ばれやすいブランドとして展開している印象。

Mさん

あと、老舗のブランドでは珍しくトレンドを取り入れて新しい層を獲得していそう。

ジュエリーデザイナーのジャクリーンレイバンを迎え入れ、さらにはイヴサンローランやポロラルフローレンで活躍していたヤンシリエクをクリエイティブディレクターに迎えることで新しいテイストを取り込んでいるのでは、と推察します。

ラインナップとしては、シルバー、ゴールドを使用したジュエリーや時計が多いけど、雑貨やテーブルウェアの展開で、ジュエリー以外の客層からも評価されていることが結果としてジュエリーブランドとしての人気を支えている気がします。

Mさん

個人的にシルバー雑貨の高級ブランドといえばクリストフルジョージ ジェンセンというイメージ。

クリストフル・・・(ググる)(←知らなかった人)

シルバーやゴールドの時計やテーブルウエアを使っている人からすれば、すでに安心感のあるブランドと言えそうです。

Mさん

安心感のあるブランドのジュエリーだから品質も安心。おしゃれなら買ってみてもいいかなと思いそうだよね。

なるほど。逆に「ジュエリーに特化したブランドが好きな人」はあまり興味を示さないかもしれないですね。

Mさん

私も最初、ジョージジェンセンはシルバーの小物のブランドと思ってたけど、見てみたら洗練されたデザインが多くて、欲しい!と思うものもある。

嬉しいですー!

ジョージ ジェンセンのジュエリーを知るきっかけがあれば、欲しいなと思う人が増えそうですね。

Mさん

広告があまり見ないので知るきっかけが少ないのが残念。

ジョージ ジェンセンは北欧の有名なモデルさんを起用したりしていて(日本では知られていないが)、北欧でのジュエリーの人気度と認知度はもっと格段に高いと思われます。

日本では良いジュエリーを自ら探して知るくらいにジュエリー好きな人が、探してようやくジョージ ジェンセンのジュエリーを知る、という感じだと思われます。

Mさん

デザインと質に対して価格が妥当だと思う。

わかります!高すぎないのがいい。

ティファニーやカルティエのように大型店舗も少なく、日本では広告費にお金をかけてない感じがする。

日本国内では旗艦店は銀座のみで、あとは百貨店の中の小さなスペースであることからも日本のマーケットにはそこまで力を入れてないのかもしれないなあ、と思います。

世界の店舗を見てみると、デンマークやノルウェーなどの北欧はもちろん多いけど、他にもドイツ、アメリカ、オーストラリア、台湾などが店舗数が多い。

フランスも店舗が少なく、上手く力を入れる国とそうでない国のすみ分けをしているような気がします。

ジョージ・ジェンセンのジュエリーが好きな人はどんな人?

日本国内でインスタでのジョージ ジェンセンに関する投稿は、シルバー雑貨やテーブルウェアの投稿がほとんど。ジュエリーの投稿は本当に少ないです。

インスタを頻繁に投稿する若い層はジュエリーの購買層として少なさそう。

Mさん
Mさん

店員さんに聞いても、顧客は40代以降が多いそう。店員さんも50代くらいの方が多くて、気取ってない話しやすくて雰囲気。

ただ、デザインはシンプルでおしゃれだし、価格も手頃な価格のものもあるし、購入者層が40代以降に限定されるのはもったいない気もします。若者にも似合うアイテムがたくさんありそう。

ジョージジェンセンのジュエリーをつける人は、ジョージジェンセンのシルバー雑貨も好きでジュエリーも好きという人が多い。ブランドのファンという層なのではないかなと。

Mさん

そういえば、インスタではフェイラーのハンカチとジョージ ジェンセンのジュエリーの組み合わせ投稿がいくつかあった。

40~50代のハイエンドな層がジョージ ジェンセンのジュエリーを好きな人に多いんですかね。カルティエやティファニーを選ぶおしゃれ層とは違いそう。

Mさん

ファッション雑誌の編集者、スタイリスト、アパレル関係など、ブランドにも詳しく、デザインや質にも厳しい人たちって感じがする。

一見シンプルなファッションだけど、実は素材やラインにこだわりがあったりするような真のおしゃれさん、みたいな?

Mさん

ブランドの力や周りの声に頼らず自分で選べる審美眼のある人っていうか、自分のおしゃれのこだわりがきちんと確立されている人。

なんかめっちゃ、いいですね。かっこいい。

Mさん

周りのおしゃれさんにジョージ ジェンセンのサイトを見せたら、こんなにおしゃれなジュエリー出してるって知らなかった、これからチェックしてみる!って言ってたよ。

日本国内ではまだまだ伸びしろがあるブランドな気がしますね。

たくさんの人にこの記事を読んでほしいなあ。

本国デンマークではインスタのフォロワーの層も20代~の若い層も多くて、国籍はデンマーク、ノルウェー、フィンランド、台湾など。投稿の内容もとても洗練されていておしゃれです。

ジュエリーに特化しておらず食器や花瓶、フォトフレームなどの雑貨アイテムもジュエリーに混ざって投稿されているのは特徴的で、素敵だなあと。テーブルコーデの参考にもなりそうです。

インスタすっごいおしゃれだから、ぜひ見てみて!

インスタのアカウント ⇒ GEORG JENSEN(@georgjensen)

では、ここからは人気のコレクションを見ていきましょう。

人気のコレクション

オフスプリング(OFFSPRING)

一番人気のジョージ ジェンセンを代表するラインです。

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オフスプリング(OFFSPRING)

アメリカ出身のジャクリーヌ ラバン (Jacqueline Rabun) がデザイナーを手掛けたコレクション。

K18ゴールドとスターリングシルバー製のアイテムがあります。

インスピレーションとなったのは卵の形で、エッグシェイプと呼ぶそう。

エッグシェイプは愛と調和を意味し、母と娘、あるいは大切な人との関わりがテーマ。

そういう意味を知ると娘にプレゼントしたくなるアイテムだなあと思います。

Mさん

オフスプリングのイヤーフープをつけてみたら、華やかでありながら軽くて素敵だった。曲線美に興味が湧いてきたよ。

北欧のブランドって家具とかも曲線が美しいものが多いですよね。

Mさん

カジュアルにもコンサバにも合う、ファッションを選ばないデザインもさすがだと思う。

ムーンライトグレープ(MOONLIGHT GRAPES)

ジョージ ジェンセン伝統のモチーフを新たに解釈した、印象的なデザインのアイテム。

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ムーンライトグレープ

2010年、本格的にデビューしたコレクション。ジョージ ジェンセン自身が制作したぶどうをモチーフにしたシルバー製のグレープボウルからインスピレーションを得たんだそう。

ブランドの特徴でもある「いぶし仕上げ」が施されているのも魅力。

北欧らしい有機的なデザインが印象的な、創業当初から展開するロングセラー。

Mさん
Mさん

印象的な見た目で、オフスプリングと並んでブランドのアイコン的な位置にあるシリーズ。

アシンメトリーなデザインで遊び心があって、一度見たら忘れられないインパクトですよね。

Mさん

シンプルなワンピースに着けたり、ドレスとも相性が良さそう。

私、最初は正直いって独特すぎて微妙だなって思ったのに、ずーっと見ていたら、なんか素敵に見えてきちゃって。今すごい欲しいです。

Mさん

その感覚、すごくわかる!

MERCY(マーシー)

ジョージ ジェンセンとジャクリーヌ・ラバンとのコラボレーション。2019年に発売。

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マーシー(MERCY)

2003年からスタートして、15年以上の歳月を経てのコレクション化。素材はすべてスターリングシルバー。

店員さんによるとバングルが人気だそうです。

Mさん
Mさん

シンプルなデザインだけど、美しいのよね。大きすぎないしフィット感もあるので手首や腕が細く見える効果もありそう。

ジョージジェンセン リフレクト

ジャクリーヌ・ラバンが、チェーンのデザインを新しいセンスで表現したコレクション。

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18Kゴールドとスターリングシルバーのラインナップがあります。

ジョージ ジェンセンリフレクト(Georg Jensen Reflect)

Mさん

店員さんによると、男性にも人気でユニセックスに使ってもらえるとのこと。

オフスプリングと比べるとしっかりしたデザインな分シルバーでも高めですが、頑張れば手の届くアイテムも多そう。パートナーと一緒に使うとかもいいですね。

個人的に欲しいアイテム

ここから先は需要があるかはわかりませんが、私が個人的に欲しいなーと思っているアイテムです。

オフスプリングのブレスレット

オフスプリング (OFFSPRING) リンクブレスレット

これはお店で試着したことがあって、いつか欲しい!と思っているアイテム。

とにかく軽いです。チェーンブレスなんだけど、チェーンの形ひとつひとつが独特で、おしゃれ。

シャツの下からチラリとのぞかせたり、シンプルなダイヤのブレスレットと合わせたりするのも楽しそうです。

デイジーコレクションのネックレス

この写真はゴールドなんだけど、私はシルバー狙いです。大きい方のが欲しい。

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スターリングシルバーにホワイトエナメル。直径18mmで¥ 33,000(2023年9月時点)

デイジーはデンマークの国花なんですよね。この華奢なデザインがすごく可愛いと思います。

1940年にデンマーク王女・マルガレーテ 2世の誕生を記念してつくられたコレクションで、世界中で人気を博しているそう。

ちょっと可愛すぎるので、重ねづけする前提です。

一粒ダイヤモンドのネックレスや一連の淡水パールのネックレスと重ねづけしたらバランスがいいんじゃないかなあと思っています。

パリッとした感じのシャツに合わせて、全体的に大人の女性!って感じの印象になるようにまとめたい。

公式サイトはこちら↓

Daisy flower silver and enamel pendant | Georg Jensen

他にも、今期のムーンライトグレープの新作ブレスレットを「素敵だなあ・・」って眺めていたんですけど、瞬殺で売り切れていました。ファンが多いのかな。

この記事を書き始めたときはオフスプリングが欲しかったのに、今はけっこうムーンライトグレープが優位だよ。どうしよう。心奪われてる。

おわりに

ジョージ・ジェンセンの魅力についてまとめてきましたが、いかがでしたでしょうか?

日本ではあまり積極的なマーケティングをしている感がないので、ご存知ない方も多かったかもしれませんが、この記事をきっかけに興味をもっていただけたらサイト運営者冥利に尽きます。

お金をかけたら目につきやすいけど、そうでないと出会うことすらできないのが、情報が氾濫しまくっている現代の現実なんですよね。

少し前に読んだ『明日のプランニング』という本にあったフレーズで、

あなたが伝えたい情報は、生活者にとっては「砂の一粒」である。

というのが、今の状況を表しているなあと思うんです。

今から13年前、2010年の1年だけでも、1ゼタバイトの情報が世界に流れたそうです。

ゼタバイトって初めて聞いた言葉だったんだけど、なんと「世界中の砂丘の砂の数」という単位らしいです。すごくね。13年前でそれよ。今はどうなってるの。怖いよ。

だから今日、私がこうして書いているこの記事も世界中の砂漠のひとつの砂に過ぎないんだけど、それでも誰かの目に届けばいいなーって思いながら書いています。

今日の記事の場合は、ジョージ ジェンセンっていう日本ではたぶんそこまでメジャーじゃないかもしれないけど素敵なジュエリーブランドがあるよっていうのをお伝えしたい。

このインプットをきっかけに、誰かの生活の小さななにかが変われば嬉しいなーと思います。

というわけで、もし気になるかも!と思ったらサイトを眺めてみたり、お店に行ってみてください(お店に行く場合は、銀座店がオススメです。他は小さめです)

シルバーの新しい魅力を堪能いただけるのではないかなあと思います。もちろんゴールドもあるけど、私はジョージ ジェンセンならシルバーを選びたい派。

最後にまとめとして、私が心動かされたポイントを書いてみますね。

ジョージ ジェンセンというブランド、商品が素敵なのはもちろんだけど、創業者のストーリーにもかなり心を震わされました。

要素を書き出すと、

シルバーの付加価値を上げたことがまずすごい。資産価値として劣るはずのシルバーを使って金と勝負して(本人は勝負していたつもりはないのかもだけど)結果として中流階級の「美的感覚のある人」の心をつかんで評価されたこと。

・ジョージジェンセンというひとりの職人が自分が作りたいものを一心不乱に作っていただけなんだけど、そのデザインが世界に広く受け入れられ、スカンジナビア・デザインにも影響を与えて、デンマークを代表するブランドに成長していったこと。

(さらにすごいのは、もしかしたらジョージジェンセンはその事実自体を知らないかもしれないこと)

歴史を見ていると「当時はだれも評価していなくて、だいぶ後の時代になって評価される」とか、逆に「当時は英雄ともてはやされていたけど、後の時代から見るとただの悪人だった」とか、そういうことは頻繁に起こっていますよね。

今の自分が生きている世界でどうだったかというのは、歴史という観点で見ると一側面でしかないんだろうなあと思います。

自分の生きた記録みたいなものが、子どもやそれ以外を通じて社会にどんな影響を与えていくのかはコントロールできないし、すべきでもない。歴史のみが知る世界。

そんなことを考え始めると、自分が死んだ後にどんな影響を社会に与えたいのだろうか、私ひとりは小さな存在だけど、社会に対して何ができるのだろうか・・という思考になってきて。毎日の目の前のことに対する焦りから少しだけ解き放たれて、気分が楽になります。(私だけかな?変人?)

・彫刻家としては食べていけなくて自分の夢を諦めないといけなかったジェンセンが、ジュエリーや銀器の世界で彫刻家に通じる要素を見つけて、自分のやりたいことを実現していったこと。

奥さんに先立たれるって、物語としてみてしまうと客観視できちゃうし、言葉にしてしまうと軽く見えてしまうかもしれないけど、当事者にとってはすごく悲しいことだよね。普通に絶望だと思う。

でもその現実の中で、子どもを食べさせるためには、できることをやって稼いでいくしかないわけで。

でも、もがきながら日々を送っている中で、「やりたいこと」と「できること」が交差するポイントを見つけていって。

40歳前のタイミングで私財を投げうって開いたお店が繁盛して、少しずつ世間に、そして世界に認められていって。それが今でも続くブランドになっているわけで。

最初からキラキラしていたわけじゃなくて、苦悩の期間があったからこそ、さらに応援したい気持ちが生まれているのかもしれない。

もともと思い描いていた夢を叶えられなくても、何でなら実現できるだろうか?って考える姿勢は大事なんだろうなって思うし、ひとりの人間として見習いたいなと思います。

この最後のパートで書いたことは、私が本やサイトを読んで勝手に感じたことなので、正しくないことも含まれるかもしれないです。妄想も含みます。すみません。

でも、こういうふうに人の生涯と今の自分を重ね合わせて、じゃあ自分はどうしようかなって考えるの、楽しいよね。悩むけど。

このジェンセンの生き方を読んで、あなたはどう生きたいと思いましたか?

よかったら感想をおしえてください!

参照した本とサイト

『ジュエリーの世界史』

『ブランドジュエリー 30の物語』

GEORG JENSEN(ジョージ・ジェンセン)エレガントで格調高い製品を手がけるデンマークのブランド | イマジンインテリア (imagine-interior.net)

↑このサイトはデンマークのデザインブランドについて丁寧にまとめてあって面白かったです。

ジョージ ジェンセン – マスターシルバースミス – アンティークコレクション (antique-collecting.co.uk)

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